はじめに

テストデータの作成で、一つ一つinsert文を
作るのが大変だよ。もう少しいいやり方ないかな?

なるほど、そういうときは
バルクインサートやループ処理を使うと良いよ!
以下SQL学習のおすすめUdemy講座を紹介しています。是非、ご覧ください。
前提条件(今回使用するテーブル)
今回は下記のtaskテーブルを使用します。id,title,contentのみのシンプルなテーブルです。
create table if not exists task(
id VARCHAR(3),
title VARCHAR(50),
content VARCHAR(100)
);
通常のINSERT文
まずは、通常のINSERT文を一応、記載しておきます。taskテーブルに対して、5件INSERETするには、下記のように書きます。
insert into task (id,title,content) values(1,'title','content');
insert into task (id,title,content) values(2,'title','content');
insert into task (id,title,content) values(3,'title','content');
insert into task (id,title,content) values(4,'title','content');
insert into task (id,title,content) values(5,'title','content');
結果は、idが1~5でinsertされて下記になります。

BULK INSERT(バルクインサート)
次にバルクインサートについて紹介します。
バルクインサートの定義は以下の通りです!
バルクインサートは1回のトランザクションで実行できるため、通常のSQL文を複数回実行するよりも
実行速度が速いです。また、コードの記述量も減るので、データ作成時の負担軽減にも繋がります。
さて、実際にバルクインサートでtaskテーブルへのINSERT文を書いていきます。
insert into task (id,title,content) values
(1,'title','content'),
(2,'title','content'),
(3,'title','content'),
(4,'title','content'),
(5,'title','content');
いかがでしょう?2行目以降は、values以降のデータ部分だけ書けば良いのでだいぶすっきりします。
もちろん、実際のシステムやアプリ開発のINSERT時にも使用できるので、大量データの挿入時には検討してみてください。
ループ処理による大量データの作成
続いて、ループ処理による大量データの作成方法について記載していきます。
こちらは性能試験等でとにかく大量のデータが必要な時に重宝します。
短いコードで1000行でも10万行でもINSERTできます。
MySQLでループ処理を記述する場合、プロシージャーを使用するのが簡単です。
プロシージャー(Procedure)の定義は以下の通りです。
定義として書くとわかりにくいですが、要は関数のようなものです。引数にINSERTする数を受け取って、引数の数だけINSERT処理を行うことを想像すると分かりやすいでしょうか?
それでは、実際のSQL文を見ていきます。始めてみるとむずかしそうに見えますが、読んでみると全然難しくないと思います。コメントを追いつつ読み解いてみてください。
drop procedure if exists loop_sample;
-- 区切り文字を一時的に「;」→「//」に変更する
delimiter //
-- loop_sampleというプロシージャーを作成する
create procedure loop_sample(in i int)
begin
-- 変数cntの定義
declare cnt int default 0;
-- 繰り返し処理
while cnt < i do
set cnt = cnt + 1;
insert into task values(cnt,'title','content');
end while;
end
//
-- プロシージャーを実行する
call loop_sample(5);
現在はプロシージャの引数に5を入れていますが、この値を変えることで、INSERTするデータ数を変えることができます。
ちなみに、下記のようにCONCAT()を使用することで、titleやcontentにも連番を付与することができます。
insert into task values(cnt,CONCAT('title',cnt),CONCAT('content',cnt));

終わりに
本記事はここまでとなります。ご覧いただきありがとうございました。
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