はじめに
初アサインが決まったのだけど、
今度の現場でMyBatisを使うらしい。
少しキャッチアップしたいな。
今回はMyBatisの導入と
基本的な使い方を見ていくよ!
この記事では、Javaで効率的にデータベースを扱うためのフレームワークである、「MyBatis」の導入〜記述方法について説明していきます。
MyBatisとは?
MyBatisは、Javaプログラミング言語向けのデータベースアクセス層のフレームワークです。このフレームワークは、オブジェクトとデータベースのマッピングを行うためにSQLクエリを使用します。MyBatisは、アプリケーションとデータベース間でのデータのやり取りを簡素化し、柔軟性を提供するために設計されています。
以下に、MyBatisの主な特徴と概念を簡単に説明します:
- SQLとオブジェクトのマッピング:
- MyBatisでは、SQLクエリとJavaのオブジェクトとの間でマッピングを行います。これにより、データベースの行をJavaオブジェクトに変換し、逆にJavaオブジェクトをデータベースの行に保存できます。
- XMLまたはアノテーションを使用した設定:
- MyBatisでは、SQLクエリやマッピングの設定はXMLファイルかアノテーションを使用して行います。これにより、データベースとの対話を柔軟に設定できます。
- 動的SQLクエリ:
- MyBatisは、動的SQLクエリの構築をサポートしています。条件に応じてクエリの一部を組み立てることができ、柔軟なデータベースアクセスが可能です。
- トランザクション管理:
- MyBatisは、トランザクションの管理をサポートしています。複数のSQLクエリをまとめてトランザクション内で実行できます。
- 結果マッピング:
- データベースからの結果セットは、Javaオブジェクトにマッピングされます。この際、手動でマッピングを行うことも可能です。
開発環境
私が実施した環境は以下の通りです。
- Java11
- Gradle
- Spring Boot
- MySQL
- InteluJ CE
MyBatisの導入
buid.gradleにMyBatisの情報を追加します。私の環境でのdependenciesは以下です。
implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-web'
implementation 'org.mybatis.spring.boot:mybatis-spring-boot-starter:2.2.0'
testImplementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-test'
compileOnly 'org.projectlombok:lombok'
runtimeOnly 'mysql:mysql-connector-java'
Mavenを使用されている方は、Spring Initializrより以下の手順により生成したコードをpom.xmlにコピペしてください。
・Projectを「Maven Project」を選択。
・Dependenciesに「MyBatis」を追加。
・「EXPLORE」を押下することでMybatisの情報が含まれたpom.xmlが表示される。
application.ymlへのDB情報の設定
私の場合は、yml形式でMySQLのデータベースへの設定情報を記載しています。
spring:
dataSource:
url: jdbc:mysql://localhost/api_sample
username: test_user
password: password
sql-script-encoding: utf-8
driver-class-name: com.mysql.cj.jdbc.Driver
Mapperインターフェースの作成
DBテーブルへの操作を定義するマッパーインターフェースを作成します。
ポイントは@Mapperアノテーションをinterfaceに付与することです。
今回は「ApiSampleRepository」という命名にしています。
また、赤字の各メソッドが後程作成するXMLファイルとの紐付けを担います。
import com.example.apipractice.model.ApiSampleModel;
import org.apache.ibatis.annotations.Mapper;
@Mapper
public interface ApiSampleRepository {
ApiSampleModel findById(Integer id);
void insertTopic(ApiSampleModel model);
void updateTopic(ApiSampleModel model);
void deleteTopic(Integer id);
}
マッパーXMLの作成
マッパーXMLはsrc.main/resources 以下に配置します。
このとき、上記で作成したパッケージ階層と同じようにディレクトリを作成し、インターフェース名と拡張子以前が同じファイル名で作成します。
下記画像を参照してファイルを作成してください。
XMLファイルの内容は以下の通りです。いくつかポイントがあります。
・赤文字で書かれたidでマッパーインターフェースとの紐付けをします。
・マッパーインターフェースから受け取る引数をSQL中で使用する場合、#{id}のように記載します。
・resultMapはselect文をした際のmodelクラスとのマッピングを行なっています。
青文字のtypeでmodelクラスと紐づけています。
・緑文字の「useGeneratedKeys=”true” keyProperty=”id”」を指定することで、自動採番された
idを取得できます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!DOCTYPE mapper PUBLIC "-//mybatis.org//DTD Mapper 3.0//EN" "http://mybatis.org/dtd/mybatis-3-mapper.dtd">
<mapper namespace="com.example.apipractice.repository.ApiSampleRepository">
<resultMap id="Api_Sample_Result_Map" type="com.example.apipractice.model.ApiSampleModel">
<id column="id" property="id" jdbcType="INTEGER"/>
<result column="title" property="title" jdbcType="VARCHAR"/>
<result column="content" property="content" jdbcType="VARCHAR"/>
</resultMap>
<select id="findById" parameterType="int" resultMap="Api_Sample_Result_Map">
select id, title, content from topics where id = #{id}
</select>
<insert id="insertTopic" useGeneratedKeys="true" keyProperty="id">
insert into topics (title,content) values (#{title},#{content})
</insert>
<update id="updateTopic">
update topics set
title = #{title},content = #{content}where id = #{id}
</update>
<delete id="deleteTopic">
delete from topics where id = #{id}
</delete>
</mapper>
これでControllerにリクエスト送ると、DBとの疎通が取れてしまうんです。。すごいですね。。
終わりに
本記事はここまでとなります。
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