初めての上流工程!要件定義のポイント整理

初めての上流工程!要件定義のポイント整理 要件定義
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はじめに

この記事で分かること
  • 要件定義とは何か
  • 要件定義のプロセス
  • 要件定義書に記載すべき事項
ぴんくうさぎ
ぴんくうさぎ

要件定義をうさぎが担当することになった!

フォーマットから考えなきゃみたいで大ピンチなんだけど、

これだけは抑えておいた方が良いこととかある?

みどりがめ
みどりがめ

OK!今回は要件定義について学んでいこう!

要件定義とは?

要件定義はシステムが達成するべき機能、性能、制約などを明確に定義することです。
発注者と開発者が「これができればプロジェクトはクリアだね!」という共通の認識を持つために行います。

要件定義で決める事項をおおまかに整理すると以下の5W1Hに整理することができます。
一通り作成した段階で、5W1Hが網羅できているか確認してみると良いでしょう。

項目概要詳細
Whyどうして作るのか(目的)現状の業務フロー、課題、ゴールを整理する。
What何を作るのか(対象システム)機能要件、非機能要件を整理する。
Whoだれが関わるのか(登場人物)プロジェクトに関わる人、それぞれの役割を整理する。
Whereどこまで作るのか(スコープ)スコープを整理する。
Whenいつまでに作るのか(期限)期限を整理する。
How具体的な作成方法(手段)基本設計を意識しつつ、アーキテクチャ図、技術選定などを整理する。

要件定義はどう進める?

要件定義の一般的なプロセスとしては以下の通りです。

  • 現状の課題、実現したいシステム要件をヒアリングする。(要求定義)
  • 要求定義の内容を整理する。
  • 開発するシステムの全体像を明確にする。
  • 業務要件、機能要件を決定する。
  • 非機能要件を決定する。
  • 工数や体制を決定する。
  • 要件定義書を作成する。
  • 最終的な合意を取る。

要件定義書には何を書けばいい?

要件定義書に記載する項目例を紹介します。
必ずしも全てのプロジェクトに言えることではないので、必要性を検討した上で取捨選択することが大切です。

概要

何をするプロジェクトなのかを端的に書きましょう。

背景・目的

プロジェクトを行う背景、課題、目的を整理します。

システム構成図

対象システムの構成図を記載します。
外部システムを含めて記載し、対象システムのスコープを明示しましょう。

業務要件

業務一覧

業務一覧を整理します。

業務フロー

業務フローを整理します。
ASISとTOBEを比較する図を掲載すると分かりやすいでしょう。

機能要件

外部機能

ユーザーの目に見える機能です。(画面、帳票等)

内部機能

ユーザーの目に見えない機能です。(データ、IF、バッチ、外部連携、ログ等)

非機能要件

可用性

継続性、耐障害性、災害対策、回復性等の観点から
稼働目標値(%)を記載します。

性能

目標とするアクセス数、画面表示秒数、レスポンスタイム等を記載します。

セキュリティ

セキュリティ要件を記載します。アクセス制御、認証認可、データの暗号化、ウイルス対策、侵入・攻撃対策、利用制限…etc

移行

移行のプロセスやタイミングなどを記載します。

運用

教育、運用体制、運用業務などを記載します。

保守

誰がどうやって保守するかを定義します。

補足資料

工程

実施する工程を洗い出します。要件定義、基本設計、詳細設計、製造、テスト、各種レビュー…etc

スケジュール

WBSを記載します。

体制

実施体制、役割を記載します。

用語

プロジェクト固有の用語があれば一覧表にしておくと良いでしょう。

終わりに

本記事はここまでとなります。

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