はじめに
2023年秋に応用情報技術者試験を受験し、合格することができました。
合格までに実践したことをまとめていきたいと思います。
本記事は応用情報技術者試験の学習方法について解説していきます。
2ヶ月という期間は長くも短くもなく、無理なく学習して合格を目指すのに、ちょうど良い期間だと思います(基本情報技術者試験を取得済みの想定)。
とはいえ仕事をしていながらだとあっという間に過ぎてしまう期間でもあります。
「万全な準備をして高得点を狙う勉強」というよりは「効率よく合格点を目指す勉強」をしたい方におすすめの内容となっております。
なお、本記事では試験の概要、出題範囲等の説明については割愛していますのでご了承ください。
概要については以下のIPAをご確認ください!
関連して「基本情報技術者試験」については以下で記述しています。宜しければ合わせて参照ください。
受験時のスペック
2021年7月からSES企業でバックエンドエンジニアとして働いています。
初案件は同年11月からなので、受験時の実務経験は2年程度になります。
実務では、主にAPIの要件定義、設計、開発、リリース、運用、保守を行なっています。
受験時のIT系の保有資格としては以下の通りです(下位資格は割愛)。
- 基本情報技術者試験
- Java Gold
- AWS SAA
試験結果
試験結果は以下の通りでした!!どん!!!
午前試験:62.50点
午後試験:73.00点
いや〜午前ほんとギリギリでした(笑)
「しっかり勉強して高得点を取る勉強」というよりは「効率よく合格する勉強」を意識していたのですが、それにしてもギリギリすぎて。。。危なかったです。。。
午前試験の低さの原因を考えてみると、
・試験の直前2週間くらいは転職活動でほぼ勉強できていなかったこと
・ストラテジ系(得点率で50%を切っていました)をほぼ捨てていたこと
が大きいところかなと思っています。最後の追い込みは重要です。
みなさんは間違ってもこんなことしないようにしてください。
ちなみに、午後試験は以下を選択しました!
- 情報セキュリティ(必須)
- システムアーキテクチャ(選択)
- データベース(選択)
- 情報システム開発(選択)
- プロジェクトマネジメント(選択)
学習の全体像
以下のスケジュールで学習しました。
初期は午前試験、少し慣れてきたら午後試験。終盤は午前と午後を並行して気になるところを潰していく。。。オーソドックスだと思います。
ただ、2ヶ月間みっちり学習したわけでもなく、途中で転職活動を行ったこともあり、合計勉強時間は約75時間になります。
時期 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
7月下旬 | 申し込み | 締め切りギリギリ申し込み完了。 7月はスケジュール立てたり試験の概要を眺める程度でした。 |
8月 | 午前試験対策 (約45時間) | 一番やる気があった時期。 平日は1時間程度。休日は3時間程学習していました。 |
9月 | 午後試験対策 (約25時間) | 午後試験の勉強はしんどかったです。下旬以降は転職活動を始めたことでペースダウンしていました。平均で平日30分、休日2時間程度ですかね。。 |
10月 | 午前試験&午後試験対策 (約5時間) | 最後の追い込み期間!! 転職活動が盛り上がってきて勉強に手がつかない!!(笑) |
10月8日 | 受験日 | 前日はたっぷり睡眠をとって出陣です。 |
午前試験対策
インプット&過去問演習
最初は参考書を使用してインプットをすることが多いかと思いますが、効率化のためインプットと過去問演習をどっちもできる書籍を探し、以下に辿り着きました!
ストラテジ系以外をざっと取り組みました。(ストラテジ系は最後2週間くらいで追い込もうと思ったのですが、結局手がつかず。。。読者の方は是非ストラテジ系にも取り組んでください。)
特徴は演習問題に対する解説量の豊富さです!午前問題がこれほど丁寧に解説されているものはないです。
近年の午前試験は過去問を「暗記」ではなく「理解」することが本当に大切だと思います。公式の導出過程など本質的なところがわかっていないと解けない問題が増えてきている気がします。そういう意味でもこの本の需要は今後、高まってくると勝手に思っています!
一方で2色刷りで、淡々と書かれているところから見やすさを重要視する方には合わないかもしれません。
情報整理
上記で演習して頭の中に散らばった知識を整理するために以下の参考書を使用しました。
オールカラー&豊富な図解でパッと理解することができます。苦手なところを中心に流し読みしていきます。
この手の参考書は数多くあり、上記以外には以下が人気です。
キタミ式は「イラストが豊富でわかりやすさ重視の方」、合格教本は「情報量はNo1でしっかり基礎固めしたい方」におすすめです。
過去問演習
みなさんご存知の過去問道場です。私は4年分(試験8回分)を1週のみ解きました。(2周できるとより知識が定着したかなあと思っています。)
ただ、解き方は工夫をしました。1年ずつ順番に過去問を解いていくのではなく、分野毎に縦に過去問を解いていきました。縦に問題を解くことで似たような問題がちょくちょく出てくるようになり、知識の定着効率が良いように感じました。得点率から自分が苦手な分野も把握しやすいです。
過去問道場では下記画像のように問題の分野指定ができます。是非、活用してみてください!
午後試験対策
午後試験で使用した教材は以下の1冊のみです。(過去問道場も使っていない。)
午後試験はこれ一択というくらいみんな使っています。通称緑本です。
この一冊で十分合格点に辿り着く力を付けることができます。信じてやり抜きましょう。
以降、この本を使った学習方法を記載しています。
学習分野の選定
午後試験は問1の「情報セキュリティ」が必須解答で、それ以外は10問から4問選択します。
効率よく学習するためには、この中で学習する分野をきっぱりと絞ることが大切です。
(10問中6問くらい準備しておくと安心かと思います。)
私は緑本の各分野の問題を3回分ずつ解きました。
以下のポストに選定結果を記載しています。「⚪︎」がついている6分野に絞って勉強することにしました。
おすすめの分野についてです。
(ここは特に個人の意見ですので参考に留めてください。)
色んな意見が述べていますが、ここは正直、個人のバックグラウンドによるものだと思います。他人の意見に流されず、自分で解いてみて判断することが一番だと思います。
私はエンジニアなので自然と「プログラミング」「システムアーキテクチャ」「データベース」等が解きやすかったです。
強いて言うのであれば、できる限りテクノロジ系の計算問題に強くなっておくと良いと思います。理由としては「運要素」を小さくするためです。
当然ですが、答えがはっきりしているので、字が読めないことがない限り、落ちようがないです。試験結果と自己採点との差も生まれにくく、結果待ちまでの精神衛生状態が保たれます(笑)。
逆に記述が多い分野(経営戦略、システム監査等)を選択すると「運要素」が大きくなってくると思います。試験毎に難易度差も大きいこと、誤字のリスクや採点者の違いによるブレ等も気になってきますね。
過去問演習
緑本の選定した分野について全ての問題を解きます。解説をしっかり理解することが大切です。
午後試験の勉強は苦しいですが、粘り強く取り組みましょう。
当日の感想
- 空席が結構ある
申し込んだものの受験しない方も一定数いました。
0時試験ってやつですね。申し込んだからには、最低限ここは突破したいものです。
- 午前試験が難しい!!!
午前試験では40%程度?は過去問がそのまま出題されます。
それ以外は新規問題なのですが、「これでもか」というくらい解けませんでした。思考と推理でどうにかなる計算問題はともかく、知ってなきゃ解けない暗記問題は本当にズタボロでした(笑)。
学習時は、特に計算問題は応用が効くよう、しっかり理解することを意識した方が良いと思います。
- 悩む昼休み
午前試験が終わり速報で答え合わせをしたところ数問足りず、60%を切っていました。
午後帰ろうかなと思ったりもしたのですが、、耐えてとりあえず、渋々受けることにしました。
(正式な解答が出たら60%を超えていることが分かりました。絶対帰っちゃダメです!!)
- 午後試験は以外とすんなり終わった
午前試験のショックからあまり頭が回らなかったのですが、午後試験は思いの外できた感覚がありました。30分ほど時間があまり退出しました。「早く帰りたい」が先行して見直しをしなかったのですが、しっかり見直していればもう少し点数が上がっていたと思います。
- 肩と首の凝りが・・・
一日机に突っ伏していると肩と首の凝りがひどいです。試験後はお風呂にゆっくり浸かりました。
終わりに
本記事はここまでとなります。
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コメント
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